代表的な目の病気
眼科
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涙が出るのにドライアイとはどういうこと???
目が乾く、ごろごろする、痛い、など、いろいろな症状を引き起こすのがドライアイです。ですが、そのようなわかりやすい症状のほかに、涙が出て困っている方の中にもドライアイの方はいます。
涙が出るのにドライアイとはどういうこと???と思われるかもしれませんが、まず、眼にとっての涙の役割の説明から始めます。
涙は、眼にとって瞬きをする際の潤滑油であると同時に細菌、花粉などの有害なものを洗い流す作用もあり、また、角膜を乾燥から防ぐ役割もあります。目の表面の涙は、水分のみからできておらず、あたかもラーメンのスープの上の油膜のように涙の上に薄い油の膜が乗っています。本来であれば水と油ははじき合いますが、そこをはじかないようにしているのが、ムチンという粘液物質です。
ジクアス、ムコスタといった目薬はこのムチンという物質を増やし、涙の質を向上させる役割があります。
話はそれましたが、なぜドライアイに涙が出る方がいるかというと、この油がしっかり乗らなかったり、そもそも涙が異常にすくないと瞬きをするときに目の表面に傷が入りやすくなり、傷が入ると頭がゴミが入ったと勘違いして、それを洗い流すために涙を出そうという指令が行きます。そこで、ドライアイなのに涙が出るということになるのです。
また、そのほか涙は目頭の上下の涙点から鼻に抜けるのですが、それが詰まっていると涙が流れないため、涙がよくでるようになります。この場合は目薬などでは治療できず鼻に向けてチューブなどで通り道を作ることになり、手術となります。また、そのほかに、どこにも異常はないものの涙が多い方もいます。
このように一口に涙が出るといっても色々ですので、流涙でお困りの方は一度ご相談ください。