糖尿病合併症
糖尿病内科
糖尿病合併症
糖尿病内科
当院では腎臓、神経、眼の合併症を中心に
早期発見・早期治療に力をいれています。
糖尿病特有の合併症として網膜症、腎症、神経障害がありこれらは毛細血管など細い血管がもろくなるために起こり、細小血管障害と呼ばれます。
50~60代の失明原因の第1位は糖尿病網膜症です
血糖値が高い状態が数年続くと目の奥にある網膜の小さな血管が傷つき小さな出血を起こすようになります。
糖尿病網膜症には以下の3つのステージがあります。
・単純網膜症(軽症)
・増殖前網膜症
(中等症)
・増殖網膜症(重症)
糖尿病の早期発見・早期治療のために
目に症状がなくても定期的に眼科受診をしましょう
なるべく軽症のうちにレーザー治療などを行わないと硝子体手術というおおがかりな手術が必要になり、しかも手術をしても治らなくなってきます。
軽症、中等症の間は目に症状がないことが多いため早期発見・早期治療のためには、目に症状がなくても定期的に眼科を受診する必要があります。
新たに人工透析を開始する患者さんで最も多いのは糖尿病が原因です
糖尿病腎症はかなり進行しないと症状がでません
症状がなくても定期的に尿検査・血液検査を
血糖値が高いままにしておくと腎臓にある血管も傷つき、蛋白尿になり腎臓の機能が低下していきます。
進行すると血液の中にある老廃物を処理できなくなり人工透析を受けなければなりません。
人工透析とは週3~4回、1回3~4時間かけて血液の中の老廃物を取り除ききれいにする治療です。
かなり進行しないと浮腫みなどの症状がでないため症状がなくても定期的に尿検査・血液検査を受ける必要があります。
中高年の下肢切断の60%以上は糖尿病や動脈硬化が原因です
神経障害を進行させないよう早期からしっかり
血糖値を管理していくことが重要です
糖尿病神経障害は3大合併症の中で最も早く起きる病気で初期の症状は足のしびれや痛みが多いですが、進行すると立ちくらみなどの自律神経症状もきたすようになります。
動脈硬化があると足の壊疽(えそ)を起こしやすくなり切断しなければならないケースもあります。
神経障害を進行させないよう早期からしっかり血糖値を管理していくことが重要です。
動脈硬化は糖尿病だけでなく高血圧や高脂血症、喫煙、加齢などでおこり
心筋梗塞や脳卒中などの大血管障害につながります
糖尿病の方は神経障害があり痛みを感じにくいことがあります
心臓を栄養している血管(冠動脈)の流れが動脈硬化などで悪くなると狭心症や心筋梗塞を起こすようになります。血流が一時的に悪くなる場合を狭心症、血流が途絶え心臓の一部が壊死するほど悪化した場合を心筋梗塞といいます。いずれも胸の痛みや圧迫感を感じることが多いですが、糖尿病の方は神経障害があり痛みを感じにくいことがあります。人間ドックなどで定期的に検査を受ける必要があります。
急に動きが悪くなる 呂律がまわらなくなるなどの症状がでたらすぐに病院を受診
脳に行く血管の流れが動脈硬化などで悪くなると脳梗塞を起こします。また血管がもろくなり脳出血を起こることもあります。急に動きが悪くなる、呂律がまわらなくなるなどの症状がでたらすぐに病院を受診してください。