糖尿病検査
糖尿病内科
糖尿病検査
糖尿病内科
血糖値が高くても自覚症状がでることは少ないですが
自覚症状がないからといって安心はできません
定期的に血液検査を受け血糖値を把握することが重要です
血糖値
HbA1c (ヘモグロビンエーワンシー)
過去1-2か月の血糖値を反映する指標で6.5%以上が糖尿病型に該当します。
血糖値は直近の食事や運動を行った時間によって変化しますので、平均値を知るにはこのHbA1cが重要になってきます。
合併症の予防のためにはまずHbA1c 7.0%未満を達成することが重要です。
当院ではHPLC法という病院と同じ精度で測定できる機器を設置しています。 測定時間は90秒です。
治療目標は年齢、罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定する。
C-ペプチド、インスリン
血糖値を低下させるホルモンはインスリンしかありません。
膵臓からどれくらいインスリンが分泌しているかを知る指標がC-ペプチドやインスリン値です。
当院ではこれらの採血を行い飲み薬があっているかどうかを判断します。
悪玉コレステロール、善玉コレステロール、中性脂肪
LDLコレステロールは動脈硬化を促進するため「悪玉」、
HDLコレステロールは抑制するため「善玉」コレステロールとも言われます。
生活習慣病に基づく血管合併症を防ぐためには血糖値の低下だけでは不十分です。
狭心症や心筋梗塞などの動脈硬化に起因する合併症を起こしたことがある患者さんはLDLコレステロールを特に低下させる必要があります。
抗GAD抗体
~膵島関連自己抗体~
1型糖尿病で陽性(高い値)になる数値です。
特にインスリンの分泌量が低下している患者さんでは測定することが重要です。
腎機能、肝機能
糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症や併発することの多い脂肪肝を正しく知るためには定期的に血液検査を受ける必要があります。
尿糖
血糖値が170-180mg/dl程度にまで上昇すると通常尿糖が陽性になります。
尿中微量アルブミン
糖尿病の方の腎臓が悪くなる場合、まず尿中のアルブミンが増加してくることが知られています。
3か月に1回程度尿中微量アルブミンを測定することが早期発見につながります。
尿蛋白
腎臓がダメージをうけているか知るのに重要な指標です。
尿ケトン
インスリンの作用が極度に弱くなると産生される物質で、放置しておくと糖尿病性ケトーシスや糖尿病性ケトアシドーシスなど重篤な病態につながります。
特に1型糖尿病の方は定期的に測定することが重要です。
患者に応じたTIRの設定
ADA Standards of Medical Care in Diabetes—2020
当院では血糖値の変動を「見える化」する
フリースタイルリブレを導入
血糖値を月1回や1日に数回測定しても真の血糖値の推移はわかりません。血糖値の変動を小さくし、血糖値が70~180mg/dlに入っている時間を70%以上になるようもっていくことが理想とされています。
当院ではフリースタイルリブレを導入し、血糖値の変動を「見える化」することでその目標を達成し合併症が進行しないよう力を入れています。
リアルタイムCGM
(ガーディアンコネクト)のすすめ
【概要】
ご自身の血糖値の推移を24時間、ご自身のモバイル機器(携帯電話など)で確認する方法です。
【対象】
1型糖尿病や血糖値が不安定でインスリン注射を行っている2型糖尿病患者さん。
【特徴】
3割負担で2,100円、1割負担で700円でまずは1週間のお試しすることが可能です。
リアルタイムCGMで
ご自身と家族の安心を
ご自身の血糖値を医療従事者や家族と共有することができます。 (共有したくない場合はもちろん共有しないことも可能です)
離れて過ごすお子さんやご両親の血糖値を見守ることができます。
低血糖や高血糖の時はアラームで通知を受け取ることができます。
意識がなくなるような低血糖を起こす家族がいる場合は特にお勧めします。
健診で血糖値が高いと指摘されたなど、血糖値が気になる方
糖負荷検査(OGTT)を受けることをすすめます。
前日の夕食から10時間以上あけて朝食を食べずに来院してください。
75gのブドウ糖が入った専用の飲料水をのみ120分後の血糖値などで診断します。