代表的な目の病気
眼科
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眼科
結膜炎には大きく分けてアレルギー性、細菌性、ウイルス性のものがあります
結膜炎には簡単に大きく分けて、アレルギーのもの、細菌性のもの、ウイルス性のものがあり、いちばん身近なものでは4月にピークを迎えるアレルギー結膜炎の花粉症があります。
症状としては眼のかゆみ、涙、眼以外では鼻水、くしゃみなどがあります。基本的には抗アレルギー剤をしっかり点眼することで改善することが多いですが、それでもかゆみが収まらない場合は薄いステロイドを点眼することもあります。また、内服も併用すると症状がましになることが多いです。
子供さんでは基本的に抗アレルギー剤のみで経過観察させていただきます。(ステロイドでは眼圧が上がるお子さんが多いため、抗アレルギー剤でかゆみが治まらず、ステロイド点眼した場合は定期的に診察に来院していただき、眼圧をチェックさせていただきます)
細菌性は何らかのきっかけで細菌が結膜で繁殖し、黄色の目やにがでます。アレルギー性結膜炎や後述のウイルス性結膜炎でも免疫力が低下するので混合感染といって、最初はアレルギー性結膜炎やウイルス性の結膜炎であったものが黴菌が繁殖することがあります。基本的には抗生剤の点眼で治療しますが、長年抗生剤の点眼をさしている方で、耐性菌ができることが少なくないため、当院では目やにの患者さんには抗生剤を長期にわたって処方しません。
ウイルス性の結膜炎で有名なのがアデノウイルス結膜炎です。
非常に感染力が強く、アデノウイルス結膜炎の患者さんがドアやエレベーターのボタンを自分の目を触った手で触り、次の人がそこを触った手で目を触ると感染成立します。基本的にウイルスですので特効薬はなく、前に述べた混合感染を防ぐ目的と、炎症を和らげる目的でステロイドの点眼をさします。2週間程度で回復することが多いですが、その間、学校、幼稚園や保育所、会社などは出席停止となります。
インフルエンザのように検査キットがありますが、偽陰性(ほんとはアデノウイルス結膜炎だが、陰性と出ること)の可能性は10%~30%であり、検査でマイナスであっても感染予防に努めることが必要です。
赤ちゃんでは重症化しますので、数日に一回の受診が必要です。